そして私をきつく
抱きしめた。



「いってこい!!
未来の夢が叶うように
頑張ってこいよ。
俺だって俺の夢が叶うように
おまえに負けないように
頑張るだけだよ。」



「はぁくん……」



「俺だけの未来だった…
でも今は
俺の手の届かないとこに
行ってしまったけど……
めっちゃいい女になったよ。
よく立ちなおって
歩き出したよな。
先生が死んで…
俺らは未来がどうなるのか
めっちゃ心配だったけど
おまえはすぐに
前を向いた。
先生もきっとそんなおまえを
好きになったんだよな。
おまえを見てると
頑張ろうって
思うんだ。
強くならなきゃ…って……
俺は男なんだってさ……」



私は胸が熱くなった。


「泣かせないでよぉ~
でも…最高の褒め言葉だよ……
うれしい……
そういうふうに見られてるなら
私はもっと頑張れるから……
肇も頑張れ……
また会おうね……。」




「うん…」


はぁくんの涙を肌が感じた。



「じゃ…ここでいいよ。
ここからは一人で行くから。」



はぁくんと握手した。



「背中…押して…」


はぁくんが強く背中を押してくれた。



私は明日に向かって
歩き始める・・・・・夢に向かって


未来に向かって・・・・・。