悲しみが癒えないまま
二学期が始まって

私はすぐに最後の学祭に
とりかかった。



忙しくしてると
少しだけ
悲しみから解放されるけど



この話し合いに
いつも笑顔で加わっていた
田岡先生がいない……



「先生がいるような気がする。」


二年の子がそうつぶやいた。



「俺も…なんか先生が
ニコニコして相槌うってくれてる
気がするよ。」




あたりまえにそこにいた
翔くん


学校では田岡先生



「先生が応援してくれたら
やれそうな気がしたよね。」



  そうだった…


いつも生徒会と職員室の
架け橋になってくれていた。



「めっちゃいい先生だったよな…」



そして男子も女子も
みんなが涙した。



私も泣いた。


彼としてではなくて
田岡先生に・・・・・・