ノートの次のページは
白紙だった。


ここに何を書こうとしてたの?



翔くんの言葉で
綴られた優しいノートには
私への愛情で
溢れていた。



「泣かされてばっか…
翔くん…もう涙再生まで
何年かかる?って感じだよ……」



写真を並べた。



「翔くん・・・・
山は登らないよ。
翔くんを奪った山を今は
好きにはなれないもん……」



「だけど・・・
めっちゃきれいだよね。
翔くんとだったら絶対登るよ。」




「なんで……
死んじゃったの………。
一緒にやりたかったこと
一杯あったよ。
翔くんが一緒だったら
もっともっといろんなこと
楽しいって感じられたのに……
これからは
一人で何を楽しいって
感じられるのかな……」



一人ごとを言いながら
ベットにあおむけになった。




「肉体は滅びても
翔くんの心はここにあるよね。」



私は胸をおさえた。


「ずっと私と一緒だよ……」