しばらくはぁくんは
私の胸の中にいた。


「未来…ごめんな…」

何度も繰り返して
私に謝った。


はぁくんは
自分の言った言葉で
翔くんが死んでしまったのかも
知れないって
そう自分を責めている。

ここでしっかり
解き放たないと
一生その罪を自分で背負ってしまう。



「はぁくん……
これって運命なんだよ。
切ない結末であっても……
これは決まってたこと…
だからそんなこと言わないで
翔くんだって
きっとそう言うよ。
やめよう……。
そんな風に思うなって……」



いつも大きいはぁくんが
叱られた子供が
逃げてくるように
私の胸の中にいる。



「大丈夫だって・・・
はぁくん・・・
そう言うとこ
大好きだよ……」


私ははぁくんを
ギュッと抱きしめた。