「あの日の朝
眠れなくて窓を見たら
未来と先生が
キスをしてた。
オレンジ色に二人が染まって
スゲーきれいだった。
だけど
許せなかった……。

未来とキスするのは
俺だけなはずだったのに……

自分が哀れで・・・・
そして先生が憎くて

『死ね』って言いながら
おまえたちのキスを見てた。


だから…先生はこんなことになって
未来をこんな目に合わせたんだろうか

俺はなんてこと
言っちゃったんだって……」



はぁくんの言葉が嗚咽に
変わった。



あの時のキスを見てたんだ……。


「はぁくん……」


私ははぁくんを
自然に抱きしめていた。



「違うよ
そんなことで人なんて死なないよ。
はぁくんのせいじゃないから…
翔くんだってそんなこと
思ってないよ……。
だからもう責めないで……」



はぁくんの心は
昔と変わらない……。


優しくて純で……
大人ぶってるけど
お子ちゃまで………


あの頃は大人だと思ってたけど
私が幼すぎて
わかってあげられなかった

はぁくんの繊細さに……