「未来…未来…」



「ん~~?」


慌てて目を開くと
はぁくんが
困った顔をしていた。


「おまえ…ちょっと図々しいぞ。」


「え?」

状況がつかめない私は
翔くんの布団から
静かに起き上がった。


翔くんの両親が笑っている。


「おまえが先生の横で
爆睡してるから……
先生に会いに来た人たちが
お参りできなくて
大変だったんだぞ。」


「はぁくんが起こしてよ…」


「先生のおとうさんが
寝かせてあげようって言ってくれて
俺なんて三時間も
待ってたんだぞ…
さすがに…もう帰らないと…」



「え・・・
あ・・・ごめんなさい・・・」


私は青くなって謝った。



「いいのよ。
なんだかね不思議なの……
翔ちゃんの顔がね…ほら…
変わった気がしない?」


私はおかあさんの言葉に
立ちあがった。



「あ……」



「こいつ めっちゃ
幸せそうな顔してるじゃん…」


翔くんが笑ってる……