「あの夜…やっぱり
抱いてくれたらよかったのに…」


逞しかった
胸板も腕の筋肉も・・・・
もうすぐ朽ち果ててしまうから


「ほら指輪~ピッタリだよ」


手を天井にかざした。


「翔くんがはめてくれないと
ホントはダメだよ……
カワイイ!!高かったんでしょ?」


涙・・・・・



「一緒に寝ていい?
未来の夢に出てきてね。
約束だよ・・・・・」




不思議だった・・・・


あれだけ寝られなかったのに
翔くんに抱きついたら
めっちゃ安らいで
あくびが出た……

ママにしかられて泣いて
疲れた時と同じ…


冷たくて硬くて
薬品の匂いがしても
翔くんのふんわりとした
優しさが伝わってきた。



「愛してるよ……
めっちゃ好き
大好き!!

絶対に忘れない……
バカ…バカ……」



闇・・・・・
でも優しい闇・・・・


翔くんの愛を一杯感じる。


  未来 愛してる