そのまま飛び込んで
はぁくんに抱きついた。



「おい~~」



「遅くなっちゃった~
いつもより二本もバス遅れた~」



「またなんか
忘れものか?」



「あ…うん……」



はぁくんの唇が頬に触れた。


目を閉じて
唇に集中する………。


「今日も廊下走ってただろう?」



「うん…忘れ物…」




「だろ?おまえはホント
落ち付きがないんだって」



「は~い…」


  ほんと……

忘れ物さえしなかったら
宏也に目をつけられることも
なかったのに……