担任から電話が来た。


「生徒会長として
田岡先生に送る言葉を
葬儀の時
話してくれないか。」


残酷な電話だった。



「おまえがやっぱり
送り出す挨拶には適任者だと
職員会議で決まったんだ。
さっき葬儀日程まわっただろうけど
友引が入るから
日にちは少しあるし
よろしくたのむな。」


断ることは
許される電話ではなかった


生徒会長としては
当然かもしれない…



「できるの?」


母が心配そうに
そう聞いた。



「うん・・・・。」


そう答えるしかない。