学校の連絡網が回ってきた。


一生徒の私にも
生徒会の人間として
葬儀に参加するように
会場と時間が流れてきた。


とてもそれを受けることができなくて


ママが
「未来に伝えます」


そう言って変わりに回してくれた。


遺体が戻ってくるので

そのまえに
明日


翔くんの実家に
会いにいくことにした。


ママが仲間の人から
教えてもらった翔くんの
実家に電話をした。


翔くんの親が
信じられない私のために
時間をとってくれると……


私に会いたいって
言ってくれたって



私は現実を受け入れるのが
怖かった。



でも私も
翔くんはきっと
私に会いたがってるって
そう確信していたから……



崩れそうな心に手をあてて
会いに行くことを決心した。