「あんなに楽しみにしていた
今日と言う日が・・・・・
みんなで酒を飲んで
翔登からの計画に
心躍らせていたのに
まさかこんなことになるなんて……」


「翔登の両親からも
警察から帰ってきたら
どうか会いに来て下さいと
伝言されてきました……」


泣きじゃくる私に


一人の人が
大粒の涙を流してそう言った。


私は首を振った。


認めたくなかった。


「きっと君に会いたいって
そう思ってる。
最後の瞬間に…落ちて消える瞬間
聞こえたんだ…
『未来』って叫び声が……
きっと最後の瞬間 君のことだけを
翔登は考えていたから……
会いにいったらわかるから…
だから翔登に会ってやって……」



私は顔を手で覆って
激しく泣きじゃくった。


仲間が帰って行く気配にも
体が言うことを聞けずに
ただただ
大声で泣くだけ……



「未来・・・・」


ママの声も震えていた……


「ママ…ぁ…
翔くん ほんとに死んじゃったの?」



認めたくなかった。
信じてはいけないと思った。