素晴らしい天気だった。


崩れるのは来週の中頃


長沼の道の駅で待ち合わせして
久々に会う友人たちとの
再会と
この天気を喜んでいた。


大学時代はよく
こうして集まって山に
登ったものだが
それぞれが仕事を初めて
こうしてそろったのは
翔登がみなに声をかけて
計画を練ってくれたからだった。


約束の時間になっても
その翔登が来ない。


心配してると



20分くらいしてやっと
バイクでやってきて


「悪い!!悪い!!」
と言った。



「おまえ大変だったな。
樹理のこと大丈夫だったか?」



「大変だったよ…
夏休み挟んでくれてて
よかったよ。」



「樹理とはどうなってんだ?
噂はほんとか?
付き合ってたのは確かだけど。」



「もう終わったことだって。
樹理はきっと寂しかったんだ。
俺という幼なじみに
助けを求めただけさ。」



そう言った。