次の日



「未来
先生の友達が来てるんだけど…」


ママの声に
おもむろに立ちあがって
フラフラしながら
リビングに行った。


あの時の翔くんのように
頭がぼさぼさの
男の人が二人


ソファーに腰掛けていた。



「未来さん?」


二人が立ち上がった。



「はい・・・」


泣きはらした目は
きっとひどいんだろう



「すみません……。
俺らは一緒に山に行ってたんだけど
こんなことになってしまって…
何が悪かったんだろって
仲間で考えて考えても
翔登を失った答えはでなくて……

それで…
あの日のことを
翔登が愛してた人に
きちんと話さないと……
そう思って
代表して二人で来たんです。」



「翔くんは…
翔くんは本当に…本当に
死んじゃったのですか?
嘘とか夢じゃなくて?
お二人は翔くんに会ったんですか?」



涙が流れてきた。



ちょうど
はぁくんがパパとママと
家に入ってきたのが見えた。


「あの日のこと…
お話させてもらいますね…」


翔くんの友達の目も
真っ赤に充血していた。