「おもしろい…」


私は宏也を睨みつけた。


「天然のおバカキャラで
人をほんわりさせる癒し系
なんて聞いたけど……
その目 なんかゾクゾクしちゃうな~」



「からかうなら
他の子にしてよ。」



イライライラ


こんなにイライラするのは
初めてかもしれない。


人をおちょくって
楽しんでる宏也



そのおちょくりに
きっちりと
はまりこんでる感じの私



「未来ちゃん彼氏いるの?」



「なんで?」



「俺 立候補するから。」



  はぁ・・・・・?


ニッコリ微笑んで
「降りま~す」


そう言うとバスから降りて
あっけにとられてる私に


手を振って笑ってる。



  完璧におちょくられてる……