やっと目が覚めて
二階に上がると携帯のランプが
点滅している。


「うわ!!」

慌てて携帯を開くと
翔くんからの不在通知


「な…なんで~~
もう~~翔くんったら~」



留守番電話マークが
点滅してる。


「お~い未来~寝てんのか?
今日 早くに起こしちゃったし
ごめんな~。
これから圏外になるから
日曜日までいい子にしてろ。
未来~愛してるよ。
絶対 幸せにする……」


ピーーー


「あ~切れちゃったよ~~
翔くんったら~」




「未来~ごめんごめん途中で切れて
急いで話さないと間抜けになるな。
今日は実は未来と一緒に
登るんだよ。意味わかんないよな~
ま…帰ってきたら話すけど~
じゃ行くよ、今度は一緒に登ろうな。」


ピーーー



私はおかしくて
笑ってしまった。



何度も留守電を再生しては
幸せな気分になった。



「翔くんったら~」

直接話せなかったけど
留守電に残った声が
何度も聞けるのがうれしかった。