朝 早く起きて
ちょっと興奮して


今頃になってめっちゃ眠くて



「未来 寝て起きたのに
なんでまだ眠いの?」


ママがソファーで眠る私に
タオルケットをかけた。


「う…ん…
だって…めっちゃねむ……」
 


と…また眠りに引きこまれた。



「でね…その彼女が……」
しばらくして……」


ママの声


  なんの話し?


眠りから覚めてるけど
私は寝たふりをして
二人の会話を聞いていた。



「登校拒否気味だとかで
親から電話がかかってきたんだって
『おたくの息子のせいなんだから
責任とりなさい』って~~
かなりの金持ちらしくて
めっちゃムカついたって
肇母が悔し泣きしてたよ。」



「だけど肇もガンとして
無視なんだから
その子にはもう見込みが
ないんだろうに・・・・・。
一度しかない人生
早くリセットしないと
時間がもったいないよ。」

パパの新聞をめくる音を
聞いていた。


「未来もそういうことが
あったりしたら
まっすぐ前を見てほしいな。」



「そして大人になるんだもんね」




  大丈夫だよ


  私は結婚するから
  安心して~


そんなことを考えていた。