次の日の早朝携帯が鳴った。

「寝てるのにごめんな。
どうしても会いたくて…
今下に来てるんだ。
出てこれる?」


私は慌てて髪の毛を直して
静かに階段を降りた。


玄関を出るとまだ
あたりはうす暗くて
翔くんがどこにいるか
わからない。


後から静かに抱きしめられた。


「シー…ご両親に見られたら
信用なくすからな・・・・。
帰ってきたら挨拶に来るよ。
結婚のこと話してみる。」

耳元でささやいた。


「ホント?うれしい!!」



「その時 未来に渡したいものも
あるんだ……。」



「何?」


「帰ってくるまで
楽しみにしとけ~」


そう言うと
私を振り向かせて
最初は優しいキスをして
それから熱いキスをした。


「ん~~~」

あまりの甘いキスに
力が抜けそうになった。


「ヤバイ…こんなキスしてたら
さすがに山に行くのやめたい気に
なってきたぞ…」


そう言うと

「これが最後のキス…」


そう言ってめちゃめちゃ
甘いキスをしてくれた。


「愛してるよ…
この世で一番愛してる……
俺の宝物だよ……」


甘い言葉と甘いキスで
失神しそうだった……