いつものように
翔くんと電話をする夜



「明日は電話できないんでしょ?」


「ごめんな~絶対圏外だわ。」

翔くんが笑った。


「日曜の昼には電話するから
いい子にして待ってろ~」




「いいな~なんか一緒に行きたくなった。」



「マジ?やったぁ~!!」

翔くんが喜んだ。


「俺、未来に見せたかったんだ。
頂上から見る風景を…
これは登りきったやつしか
わかんない感動なんだ。
俺が守ってやるから
今度 初心者向きの山でいいから
一度だけ一緒に登ろう。」



私も翔くんの言葉で
その風景を一緒に見て
一緒に感動したいと思った。


「うん!!登る!!
絶対に行くよ!!」



「楽しみが増えたな~」
翔くんはホントに嬉しそう。


「写真一杯撮ってきてね。
翔くんの見た感動を
未来にも説明してもらう!!」



「うれしいな~
未来のそういう前向きさ
めっちゃカワイイ!!
そばにいたら百回キスしてやるのに」



「したい!!したい!!」



愛しい人の声

笑い声に包まれて
私は 幸せすぎて怖くなる…


愛しすぎて怖いってやつ?