ぼさぼさ頭の翔くんを
抱きしめた。



「会いに来てよかった…」



翔くんは憔悴していた。


「大事な仕事に穴をあけて
みんなに迷惑をかけて…
未来を心配させて…
俺はもっと…自覚しなきゃな…
自分の抱えてるものの
重さと責任を……」



「わかるよ・・・・。
きっと今みたいに
翔くんに会えば…ほんとのこと
みんなわかってくれる。
頑張ろう……。
なつやすみが終わったら
きっと大丈夫だよ。」


私は翔くんを強く抱きしめた。


翔くんは子供のようで
愛おしくなった。


不安にしてる子供を
安心させる母親のような
とても不思議なきもち


「翔くん 大丈夫…
未来が一緒だからね。」



「未来…
ありがと…信じてくれて」




私は翔くんを優しく抱きしめた。



「いつも未来を
こうして抱いてくれるでしょ?
そのおかえしだよ。」



翔くんが顔を上げた。