「何すんのよ!!」
その手を振り払った。



「ほら~」


ペンを私の目の前に出したから
とろうとしたら
フェイントをかけられた。


「ちょ…急いでんのよ!!
早く返してよ!!」



「とってみな」



「あんたと遊んでる暇はないの」


とろうとして
フェイントかけられて
それでも何度も私はムキになって
大事なペンをとり返そうと
必死になった。

宏也はゲラゲラ笑っている


「何がおかしいのよ!!」


こっちはペンを取り返そうと
必死なんだから・・・・・

頭に来た私は
宏也のみぞおちに向けて
拳をヒットさせた。


「ウッ・・・・・・」


ゲラゲラ笑っていた宏也の顔が
苦痛に歪んだ瞬間
ペンを奪い取った。


「ば~~~かぁ~~」

思いっきりバカにした顔をして
みぞおちをおさえて
丸くなっている宏也を置いて
音楽室を飛び出した。




  次のバスで帰んなきゃ

はぁくんに早く会いたい~~