パパとママもそれが翔くんだとは
気づいていないようすだった。


私は少し具合が悪いと
部屋にこもる。


ベットに横たわってると
涙が流れてきた。


ずっと真っ白だったのに
家に帰ってきて
真っ黒に変わった。


 嘘つき……



失望感が広がった。


はぁくんの時と同じ


信じてたものに裏切られた……


運命の人だと
信じていたのに……


いつも私を優しく支えていた
翔くんが


あの美しい樹理も
同じように支えて歩く



どっちがいいって


そりゃ勝負は簡単だもん


樹理のCMを思い出しては
首を振った。



勝ち目なんて全くない……


翔くんと樹理のホテルでの
一夜を想像してしまう……


「ダメだ・・・私なんて・・・」


情けなさで一杯になる。