寝袋から出て
翔くんに抱きついた。


「なんだ?悪い夢見たのか?」



「うん…」




「俺がいたのにごめんな。」


翔くんはいつものように
私の髪の毛を優しく撫ぜる。


「愛してるよ。」


翔くんがそう言った。


私は翔くんの胸から顔を離して
翔くんの顔の前に移動した。


「なんか怖くて…」


怖いのは…私の揺れる気持ち


そして翔くんもきっと
同じだろう気持ち



「怖い?俺は全然怖くないよ。
未来を愛してるし
未来も俺を愛してるだろ?」



答えきれなくて
また翔くんの胸に顔を
埋めた。


「抱いて・・・」

勇気を出してつぶやいた。


全部奪ってくれたらきっと
私は翔くんだけのもので
いられるよ……


心の隅にいるはぁくんがきっと
消えてくれるのに。。。