朝日が昇る前に翔くんが
迎えにきた。

私は眠れなくて
朝食用におにぎりを握った。


「今日はいい天気になりそうだな。」


私の荷物を積みながら
翔くんが笑った。


「私は晴れ女なんだもん~
今まで絶対雨なかったから
私が行くとこ~」


「マジ?でも今日は雨でもいいよ。
バンガローっていう
強~い味方がいるからさ~」


「楽しみ~
早く行こうよ~」



私は助手席に乗りこんだ。


「翔くん?」



「あ…今行くよ……」


翔くんが携帯をパタンと
たたんだ音がした。



「お待たせ~」


翔くんが運転席に乗りこんで
静かに車を動かした。


はぁくんの家のトイレの電気が
消えた。