学校では何も手につかなかった。


時間が過ぎて行くのが
早くて……
明日の今頃の私は


どんな気持ちでいるのかな


そんなことばっかり
考えていた。


放課後 バスを待っていると


はぁくんと瑠琉が歩いてきた。


私は慌てて
目を伏せた。


「未来さん~こんにちわ~」

瑠琉が挑戦的に
感じるのは私だけだろうか



「こんにちわ」
ひきつる顔をにっこり
笑顔にして耐える。



私の三番目後に
並んだ二人

瑠琉が聞こえるように


「もうすぐ誕生日なんだよ。
去年は一緒にお祝いして
くれたでしょ?
今年はうちに来てくれる?」

瑠琉は大きな声で
私に向かってそう言った。

「いいよ。」
はぁくんの声が小さく聞こえた。



「ケーキは私が焼くからね~
なんのケーキーが好き?」



瑠琉の声だけが
私の耳についた。



 ムカつく……


「明日 病院予約してるんだろ?
俺付き合うから。」

はぁくんの声がした。


「え?いいよ、病院はママが
ついてくるって
大丈夫だよ心配しないで。」


「経過知りたいから
詳しく聞いて来いよ。」



「はい~」


 どっか悪いのかしら


バスがついて
私は一番前にはぁくんは後に
離れて座った。