「サンキュー
そうだな~なにか
計画を立てようか?」



「ほんと?」



「うん。
俺も一緒にいたいから…」


そう言うと翔くんは
頭を激しくかいた。


「う~~~~!!!
未来…俺は先生だから……
あんまりうれしいこと言うなよ。
めっちゃうれしいけど
現実は困る……
未来が卒業してたら
もっと楽しいんだけどな…」




「ごめんなさい…
わがままだったね……」


翔くんと私の間にある
先生と生徒の壁



「未来を大切にしたいって
思ってるよ……
今 一番大切な存在だよ。
生徒として…
一人の女の子として……」



翔くんは車を降りて
私の座席のドアを開けた。


「おいで・・・・」

足なんてもう痛くないけど
私は手を広げて
翔くんに体をあずけた。

そして一瞬…
翔くんは私を力いっぱい
抱きしめて
下に下ろして
体を離した。


私はドキドキしてた。


そして私の肩を抱いて
家の玄関へと向かった。