学祭の話で盛り上がった。


「聞きたいと思ってたんだ。」


「え?」


「塚田 肇 って
未来の幼なじみだろ?」


翔くんから
はぁくんのこと聞かれると
罪悪感が広がる。


「担任を持つことになって
いろいろ聞いてたんだけど
中学の資料とか……
前向きで向上心があって
努力家
全ての感性に優れていて
そしてリーダーシップもある。」



「うん…すごい完璧に
褒めてるけど
そうだね……」


ダメなとこは私だけしか
知らないから……


「こっちに戻ってさ・・・
学級に入ったら俺の想像と違うんだ。
確かに勉強もできるし
なんでも完璧だけど
なんか…元気がなくて
ただ静かに流れて行く……
一年下とのクラスだから
余計そうなのかも
知れないって今は慣れるのを
待ってんだけどさ……」



はぁくんは落ち着いてはいるけど
そんな感じではなかった。

小さい頃は
私に近づく男の子を
殴ったりして
はぁくんママが何度も謝ってたくらい
やんちゃだったけど……



向こうに行って
はぁくんはよかったのかな……