「どうした?」

翔くんの声で

背中を押すのをやめた。



「あ…肇はいいです。
彼女に忙しくて
ほんとにそれどころじゃ
なさそうで……」



「そっか~
残念だな~~~」



生徒会は私の
逃げ場所であってほしいから



「どうだ?
具合は?」



「はい。大丈夫ですって~
ちょっと眠いくらいです。」


翔くんはハッとした顔をして



「あ…悪かったな
気をつけないとな~」

と真剣に言ったから


「嘘ですって~
めっちゃ楽しかった~
今日も帰ってきたら
待ってますね~」



翔くんとも秘密を持った。


今は翔くんだけが
私を癒してくれる。




遠くにいるはぁくんを見た。



瑠琉が寄り添っている。



早く平気になれ…

はぁくんの呼名まで
瑠琉に持って行かれた。