戻ろうとした時

はぁくんが立っていた。



一瞬空気が変わった・・・・。



「あ…はぁくんの担任の
田岡先生だよ。」



はぁくんは


「ふ~ん」と言っただけで
玄関に消えて行った。



 バカ…何よ…


ふ~んって人をバカにして……



あの夜からはぁくんが
私を避けているのはわかってる。


私もできることなら
会いたくないから・・・・




せっかく一瞬先生が
元気にしてくれたのに
すぐに現実に引き戻された。



すぐに嫌いになんてなれないし


どうしたらキライになれる?


どうしたら顔も見たくないくらい
軽蔑できる?


それが簡単にできたら
どんなに楽なのかな……


思い出は美しすぎだから……