「そんな一方的に言われて…
簡単にうんって言えないよ……
私たちの一緒にいた年月より
離れていた一年の方が
はぁくんには大切なものに
なっちゃったの?」


出て行こうとした
はぁくんの背中に
しがみついた。



「一緒にいた時間は真実だったよね?」



はぁくんは答えない。



「答えてよ!!!」



「俺を嫌いになっていいから。
大嫌いになれ。
顔も見たくないくらい
軽蔑してもいいから。」



「なんで…なんで…
そんなこというの?
あの人のこと未来より
好きになったの?」


怖い質問をした。



「うん・・・・・。
瑠琉を大切にしたいって
思ってる。
もう決めたんだ………。
未来が泣いても
俺はもうおまえを抱きしめてやれない
未来の将来には
俺はもう…必要ないから……」


私の手を静かにほどいて
はぁくんは出て行った。



私はその場で崩れ落ちた。


泣くしか
自分を支えられなかった。