久しぶりに会った
愛する人は

とても男らしくなっていた。


背も身体も
大きくなって
男という匂いがしそうで

ドキドキして
私は目を伏せた。



「何 緊張してんのよ~」

ママが私の背中を叩いた。



「いや…別にそんな……」

私は焦った。


「肇と未来にこんな空気が
流れるなんてお年ごろかしら?
一年離れてるだけで
二人ともすごく
成長した感じに見えるわ。」



私だってこんなはずじゃなかった。


すぐにでも
二人っきりになりたくて
はぁくんを引っ張って
二人の遊び場に連れて行くはずだった。




でも今は二人になるのが
怖いの・・・・・・


はぁくんから聞く
現実から逃げてしまいたい気分だった。


家族が笑い楽しむ中で
私は笑えなかった。


多分・・・
はぁくんも同じ・・・・・。