私がリビングに入って行くと
はぁくんのママが駆け寄ってきた。


「未来~~ごめんね~~
せっかく行ってくれたのに
ほんとごめんね。
友達が送ってくれるなんて
知らなかったから。」



「あ…うん。
大丈夫だよ。」


怖くてはぁくんの顔が見れない。



「はぁくんパパに
お金返さないと……」

私はバックの中をゴソゴソすると


「迷惑料として未来の
おこづかいにしなさい。」

はぁくんパパが言った。



「え?ほんと?」

ちょっと嬉しくて
はぁくんパパの顔を見ると
隣にいた
はぁくんと目が合った。



「おかえり。」



「ただいま。
ごめんな、迎えに来てくれたのに。」



「ううん。
結局 はぁくんを探せなくて…
なんか違う到着口に行ってて
そっちに行くのが遅れちゃったの。」


咄嗟の嘘・・・・


久々なのに空気がはりつめてる。


緊張の糸が・・・・・
今にも切れてしまいそう。