「ただいま~」

明るい声が耳についた。


その時だった。


その女の人の後から
黒い帽子を深くかぶった
男の人が現れた。



  はぁくん?


私は慌てて駆け寄ろうとして
バックをおとして
中身が散らばった。



「キャ……」


 全くついてない


私は大慌てでバックの中身を
拾い集めた。



「あ…これ……」


携帯を拾ってくれた人を
ふり向いたら



「先生?」



「中野?」



私は一瞬 先生の前で
体が固まった。