胸が張り裂けそうだった。


私を見つけて
はぁくんがどんな顔をするのか
楽しみで仕方がない。


ちょっと影の方に隠れて
出てくるのを待っていた。


なかなか人がたくさんいて
私ははぁくんを見つけられない。



「あれ……どこ……?」



少し不安になった。
この飛行機だって言ってたのに



私は必死に目を凝らした。


たった一年しか離れてないのに
どうして私は
最愛ダーリンを見つけられない?


心が浮ついたから?


家族連れやカップルや
スーツ姿の会社員や……
男子の一人が私の視界に
なかなか入ってこなかった。


私の横にいた金持ち風の
夫婦が



「来た、来たわ~」と声を上げた。



そしてドアの入り口に近づいて行った。


私はまだはぁくんを
見つけられずにいる。



  焦る……



「瑠琉~~おかえり~~」



お金持ち風の女の人が
抱きついたのは
背の高いキレイな女の人だった。