なんで…こんなとこで…


先生に会うなんて
なんだかちょっとイヤだった。



私は声をかけずに
静かに見送ることにした。



先生は見えなくなった
飛行機をまだ見ていた。


 先生…何考えてんだろ


後姿がなんだかとっても
悲しそうで
心配になった。



それから先生は顔を突っ伏して
しばらく顔を上げなかった。



  声かけようかな……


  どうしたのかな……



いつも元気な先生が
今にも崩れそうだった。



でも声をかけてはいけない気がした。



  先生に近づいちゃダメだよ


私の心がなぜか…そう叫んでいた。