昼を過ぎた頃
電話がなった。


きっとママだと思って


小さい声で


「もしもし」と言った。



「中野?」

聞き覚えのある声がした。



「先生?」

私は体がまっすぐになった。


「大丈夫か?元気印の中野に
何があったんだって
みんな心配してるぞ~」


「風邪だったんです。」

咄嗟にそう答えた。


「病気なのに悪いけど
学祭のプランは月曜日締め切りだぞ。
できてるか?」



「あ~~~~!!あちゃ~~~
プリント学校です~
ど~しよ~~」

私は自分がやるといった
仕事をすっかり忘れてしまってた。


プリント自体を学校に
置いてきている。


「だろ?でさ~
持って行くから
これから三分後いいかな?」


先生の言葉に直立不動になった。