「中野?」



「中野?」



二回呼ばれて自分だと気付いた。



「あ・・・はい・・・」

慌てて声の方を振り返る。




「どうした?元気ないな~」



先生が私を見ていた。



「す…すみません~ボ~~っと
しちゃってました~」



私はあたふたしてる。



先生はニッコリ笑ってた。




不安で満ちていた心が
少しだけ


少しだけ先生の笑顔で晴れた。



  こんなんだから
  はぁくんはケガをしたんだ



私は少し目を閉じた



                                                                                  はぁくんの顔が浮かばない




  早く帰ってきてよ・・・・・