「けがはたいしたこと
ないみたいだけど…」

その言葉に駆け寄った。


「はぁくんになんかあったの?」


昨日のメールは短かったけど
いつもと同じ
くだらないことを
数回おくっただけだったけど


「大したことじゃないのよ。
未来は心配するから
言うなって言われてた……
そう言えば…あちゃ~~~~~
肇に怒られる~~
未来 内緒にしてよ。」


「え…だって何も言ってなかったよ。」


私はパニックだった。



「肇はちょこっと打撲程度で
入院もしてないんだけどね…
だから心配しないで……」


学校の増築の工事中に
倒れてきた建材に巻き込まれた
らしい。
はぁくんは打撲程度だったけど
それを助けようとした友達が
建材の下敷きになって
ケガをしたとか………


はぁくんは体の痛みより
罪悪感で一杯になっている様子だった。



はぁくんママが言う


「未来 このことは絶対言わないでね。」



私は仕方なくうなづいた。