「ゆ、勇希、大丈夫?」



「ああ、今降りるよ」



しかし、片手に猫を持った状態で降りるというのはなかなか難しいものだ


地面に足をつくまでの道のりを考えていた


そんな時、その間隔に耐えられなかったのか、猫はにゃあという鳴き声と共に俺の予想外にも、もぞもぞと動いた



「え、あ」



その動きに対応できなかった俺はバランスを崩した



「勇希!」



俺の視界は逆転し、足元に空が見えた

次の瞬間、息が詰まるような衝撃が俺の背中に伝わった