再び目をつぶる


風に揺られ、木陰がさわさわと動く

この暑さじゃなければ眠くなりそうだ


そのときこちらに向かって足音近づいてきた


俺は一樹が戻ってきたのかと思った



「一樹、俺の分も買ってきてくれたか?」



しかし返事はない

まさかここに寝てると思って注意しに来た看護士か?

それはまずいぞ

いやでも、俺をおどかそうとしてる一樹かもしれない


俺はそっと目を開けた