翔は今日来てくれるだろうか 手術が成功しても、小さい頃の話だから忘れているかもしれない 俺は絶対成功しなかったという考えは出さない そして来てくれると信じる しかしここで待って結構経っている 不安が少しだけ影を落とす 俺は目を開け、腕時計に視線を落とした 何故かやたらと心に引っかかる時間だった 何故だと考えすぐに分かった 俺と翔が中庭で遊んだ時間 毎日この時間のために走った 懐かしい