な~んてピンク色の妄想を頭いっぱいに膨らませてたから…


「うそでしょ、落ちるっ!!」


私は本当に階段を踏み外してしまった。





――…痛くない?


その前に落ちてない…


しかも、誰かが私をぎゅ~って抱きしめてるよ。




こ、これはもしかして



王子様ぁ~~~!!





つぶっていた目を少しずつ開く。