――鮎川の家の前


幸いこんな恥ずかしい格好をあまり人に見られることもなかった。


「おい、着いたぞバカ女。」


「んー。きょーへー。」


そんなに色っぽい声で俺を呼ぶな。


「どうした?」


「おーちよってく?だれもいないよ。」


そういうこと言うなよ。

マジ我慢できなくなるって…


「ぎゃはははは!
きょーへーのかお、まっか~。
ぎゃはははは!」


「んなっ!」


酒飲んだコイツはタチが悪りぃ。