「何してんだよ。入れよ」 そんな紗結に敦史は声をかける。 紗結は小さく『おじゃまします』と言って中へ入る。 思えば紗結は、敦史の家へは初めて来る。 心臓はバクバクだった。 その時、 パタパタとスリッパの音を立てながら、奥から敦史の母親が小走りで現れた。