紗結と敦史は手を繋いだまま歩いていた。 二人の間に会話はない。 紗結の意識は繋がれた手へと集中していた。 敦史の手は大きくて、男の子って感じがした。 昨日まで孝人が好きだったはずなのに。 今は敦史の隣が心地良く感じる。 敦史の横顔を見つめながら紗結は、胸が高鳴るのを止められなかった。 でも、これが何なのかはまだ分からなかった。