学校へは二人ずつ並んで歩いた。 紗結はたまたま敦史と隣になった。 紗結は敦史を見上げて口を開く。 「…おはよ」 紗結は敦史に向けて小さく挨拶する。 それに気付いた敦史は紗結を見る。 「おはよ」 敦史はいつもと変わらない表情で挨拶を返す。 でもいつもと違うのは…… 紗結が自分から挨拶したこと。 こうやって二人並んで歩くことは度々あった。 けれどいつでも先に口を開くのは絶対に敦史で、 会話も挨拶だけで終わる。 しかし、今日は違った。