「でも最初に待ってたの夏井だろ? 俺、二人が教室の前通るの見たし」 敦史は豊を見下ろしながら言う。 敦史は豊と孝人よりも背が高く、 何とも言えない重圧感がある。 豊は悔しそうに言った。 「なんだよ、知ってんのかよ。 まっいーや。帰ろうぜ」 そう言うと豊は歩き出した。 紗結と敦史もそれについていく。 今日奈津穂と、敦史の話をしたばかりの紗結は、 敦史と一緒に帰るということが少し気まずかった。 豊が一緒で良かったとすごい思う。