「さーゆっ」 紗結は声のした方を向く。 そこに立っていたのは豊だった。 「豊先輩! 委員会終わりました?」 「終わったよ~。アツはまだ?」 「まだみたいです」 「なんだよ~、早くしろよなあいつ」 豊は拗ねたように壁にもたれかかる。 遊び人だが男らしい孝人と違って、 豊は明るくやんちゃな感じだった。 豊と話していると、空気が和む。