「で? 何か用事?」 敦史は孝人に問いかけた。 「紗結のことなんだけどさ……」 紗結という名前が出た瞬間、 敦史はピクッと反応した。 孝人の態度からしていい話ではないのは確かだ。 敦史は孝人の言葉を待った。 「俺な…実は紗結のことが好きなんだ」 「………は?」