本当の愛を知った日



敦史は昼食を取ったあと、孝人の待つ屋上へと向かった。

ドアを開けると暗い顔をした孝人がいた。


いつもはうるさいぐらいハイテンションな孝人。

そんな孝人の顔に笑顔はない。


「孝人くん」


敦史は声をかけた。

孝人はゆっくりと顔をあげた。


「おぅ…座れよ」


敦史は孝人の隣に腰を下ろした。