優は紗結の腕を掴んだ。 「ごめん、紗結っ……俺気付かなくて……これからは気を付けるっ…だから戻ってきてくれ……」 優は紗結に懇願した。 けれど紗結は優から視線を外したまま動かなかった。 そして、ゆっくりと口を開いた。 「それに…たとえ本心じゃなくてもあんなこと言った人のことなんか信じられないから」 紗結はそう言うと、つらそうな顔をして優を見た。 優はそのまま泣き崩れた。 人通りの少ない道で、優は声をあげて泣いていた。